2018年 11月 25日
『金剛山』感想
『金剛山』感想
(登山回数5回目、2018年11月24日)
【金剛山紹介】
大阪と奈良の境にある、金剛山地の主峰である。標高1125m。よく知られる「大阪で一番高い山」というのは残念ながら間違い(一番は葛城山)である。というのも、金剛山の山頂は奈良にあるため。大阪で一番高い場所(1053m地点)のある山というのが正しいかもしれない。なお、本当の山頂は神社の神域として立ち入り禁止になっている。
この山では、「金剛登山回数券」なる珍しいシステムを導入している。山頂近くにある捺印所でカードに判を押してもらい、登山回数が記録されるというものだ。回数によっては表彰や、回数と名前が掲示され、登山客の励みになっている。
【感想】
雨で幾度か機会を逃し、3年ぶりの金剛山である。秋も終わりに近づいて、ダウンジャケットを着こむ寒さだったが、晴天に恵まれたのは幸いだった。
今回は、私を含め三人での挑戦だ。バスでも来れる登山口だったため登山客も多く、下山する人とすれ違いながら、リュックを背負い山頂を目指した。無数に伸びる杉林が空を隠し、土と木で出来た階段はいつまでも終わることなく続く。
久しぶりの登山に息を切らすうち、下山客の老人と話が盛り上がった。87歳だという健康そうな男性は捺印所の人曰く、登山客の最高齢だそうで、すでに4500回を超えているという。見知らぬ人から元気を分けていただけるのも、山登りの楽しみだ。
そうするうち、ようやく山頂に着き昼食を取る。眼下は素晴らしい眺望で、大阪湾から都市部の高層ビルまで、敷き詰められた大阪の街並みが広がっている。捺印所で五回目のスタンプを押してもらうと記念バッジがもらえ、達成感にあふれた。
帰りはリュックも軽くなって余裕も出たせいか、山の紅葉や黄葉の美しさに目を奪われた。木漏れ日が温かい。大自然の営みを肌で感じ、清浄な空気を肺に満たすと、山と一体化した気分に浸れる。都会では味わえない感覚だ。
これから金剛山は雪景色となる。この冬はロープウェイで山頂まで行ってみようか。次の計画にまで夢を膨らませながら、金剛山を満喫した一日となった。